不妊症外来タイムラプスインキュベーター
これまで胚を観察する際は、その都度培養器(インキュベーター)から胚を取り出して顕微鏡下で行っていました。観察の度にインキュベーターから胚を取り出す必要があったため、負担がかかりやすく頻繁に観察することが不可能でした。現在では、カメラを内蔵している培養器が開発され、胚を培養器から外に取り出さなくても胚を観察することができるようになりました。このシステムのことを「タイムラプスシステム」と言います。タイムラプスを搭載したインキュベーターは、一定間隔で胚を撮影して、その写真を連続で映し出すことで動画のように見ることができる最新型の培養器です。撮影された写真は外部モニターで確認できるため、胚をインキュベーターの外に出すことなく成長を観察することが可能となり、外気に触れることによる負担を大きく軽減しました。そのため、通常の培養器にくらべ胚にストレスをかけずに発育過程をよりくわしく知ることができます。
タイムラプスオインキュベーターの特徴
環境変化がなく、胚にストレスがかからない
- 通常のインキュベーター
- 顕微鏡で観察するたびにインキュベーターから取り出すため、胚にストレスがかかる。
- タイムラプスインキュベーター
- インキュベーター内にカメラが内蔵されており、取り出す必要がないため、胚にストレスがかからない。
胚の発育過程をより詳しく知ることができる
- 通常のインキュベーター
- 決まった時間に観察するため、その時の状態しか見ることができない。
- タイムラプスインキュベーター
- 一定時間ごとに写真を撮り続けているため、通常のインキュベーターでは見えていなかった発育過程を見ることができる。