婦人科一般外来子宮内膜症
子宮内膜症は、月経のときに出血する子宮の内側の部分(子宮内膜)が、卵巣や卵管などの別な場所にできてしまい、子宮以外でも月経が起こってしまう病気です。原因は、子宮から腟へ出ていく血液が逆流し、卵管を通ってお腹の中に流れ込んで起きるといわれていますがはっきりと解明されてはいません。また、子宮筋腫を伴っている場合もあります。
症状としては、生理痛がひどい、年々痛みが増強する、不妊、性交痛などがあります。
治療法としては、以前は薬による治療法がなく手術しか選択肢がありませんでしたが、最近では飲み薬、注射、点鼻薬などがあり、4~6ヵ月間治療を続けると症状が改善されていきます。薬の種類は、症状や年齢、ライフスタイルなどに応じて選択します。
子宮内膜症は、最近若い女性を中心に増えている病気ですが、きちんと理解して定期的に検診をお受けになっていれば決して恐い病気ではありません。